南阿蘇のお米はここが凄い!!

南阿蘇のお米はここが凄い!!
1 .綺麗な水
南阿蘇は水の生まれる里と言われる程、湧水地がたくさんあります。
その理由は、全国平均の2倍もの降水量とカルデラの地形。
阿蘇山の草原に降った雨が地下水となり、村のあちこちで湧いています。
しかもその水は珪酸分が豊富に含まれています。
珪酸を十分に吸収した稲は茎や葉が丈夫に育って病気が害虫に強くなり収穫量も増えます。
2.高温障害が出ない気温!
全国的に高温障害によるお米の品質低下が問題になっていますが、南阿蘇の気候だとほぼ高温障害はでません!
高温障害は稲の出穂後20日間の平均気温が27℃を超えると出るといわれています。
南阿蘇の過去10年のアメダスデータを調べたところ、この条件になったのは、2024年の7月〜8月初めに出穂した稲だけでした。
この年は高温障害による乳白米より茶米で米の検査等級が低下しましたが、茶米も刈り遅れが原因なので高温の影響ではあります。
南阿蘇は標高400〜500m程度で、熊本市より4℃程気温が低く、夏でも最低気温が25℃を超えるのはほんの数日という快適さです。
南阿蘇の朝晩の涼しさが美味しいお米も育てています。
3.世界も認めた循環型農業
阿蘇地域は2013年に草原を活用した循環型農業で世界農業遺産に認定されました。
阿蘇地域では、千年もの昔から、野焼きが続けられてきたと言われています。
野焼きをする事で草原が維持され、その草原で牛の放牧をしたり、冬の牛のエサになる刈り干しを切ったりしていました。
牛の糞は堆肥として田畑にまかれ、作物の肥料になります。
今でも南阿蘇は畜産農家が多く、稲わらと堆肥の交換による循環型農業が続けられています。
また、レンゲを稲の緑肥として活用する農家もたくさんいます。
4.農薬の使用量が少ない
一般的な栽培でお米を育てるために使う農薬の量を(慣行レベル)といい、熊本県では栽培期間中に、19回(正しくは19成分)農薬を使用しています。
具体的には、種子消毒で3成分、除草剤で6成分、殺虫殺菌剤で10成分程度です。
これが、南阿蘇では5成分程度で済んでいます。
村内の生産者は、米の価格が低迷していたこともあって、使わなくても大丈夫そうな農薬の使用を減らして来ました。
さすがに除草剤を使わないと草取りが大変なので除草剤は使いますが、他の殺虫剤、殺菌剤は使わなくてもまあまあお米が出来ると気づきました。
この環境を活かして、農薬や化学肥料を使わない稲作をする農家もたくさんいます。
5 地下水を育む
稲作期間中は沢山の水を使いますが、その水は地下水となって熊本市民の生活に役立っています。
南阿蘇でお米を育てる期間は5月はじめ~9月末までの約5か月間。この期間で田んぼに水が溜まっているのは少なくとも100日程。
一般的な水田では1日に2cm程度水深が下がるので、ほぼこの量が地下に浸透しています。
2㎝×100日=2mなので1㎡で2tもの地下水ができます。
南阿蘇の水稲作付面積は約1,000haなので、稲作期間中の地下水涵養量は2,000万tにのぼります。
さらに
南阿蘇では冬期湛水も薦めています。冬期湛水とは、稲刈りが終わった水田に冬の間水をためることです。
南阿蘇では、江戸時代に開削された用水路が今も活躍しており、年間を通じて用水路に水が流れているため冬期湛水に取り組む生産者も多く、その面積は130haほどになります。最大4か月にわたる冬期湛水の結果涵養される地下水量は、TSMC第一工場の年間採水量にも匹敵します。
6 風景もつくる
南阿蘇の魅力はなんといってものどかな田園風景。この風景も農家がお米を作り続けるこで守られています。
お米を作る農家がいなくなってしまったら、農地はあっという間に竹やぶや荒れ地になってしまいます。
人が眺めて安心できる景色は、「手つかずの自然」ではなく、人の手によって適切に管理された里山の風景なのです。
